iPhone 12 mini
庭で獲れたブルーベリー (blueberry) です。随分と以前に近くのホームセンターで苗木を買ってきて十株ほど植えたのが今は木の丈 2メートルにもなって(下段写真)、それぞれの木からキログラム単位で収穫できるほどになっています。
写真では実の大きさはわかりにくいですが、わが家のは大きくても直径 1cmぐらいです。熟した実の色は紫色をしています(後述)。どう見ても blue ではなく purple ですね。果肉はブドウのような白いゼリー状です。
ところで、ブルーベリーを(ジャムなど加工品ではなく)この果実のまま食べたことがありますか?
わが家のブルーベリーはどれも完全に熟すと甘味50パーセント、酸味30パーセント、苦みと風味それぞれ10パーセントという案配です。甘すぎず、なんともいえず美味しい。小さい果実なので皆は十個ぐらいいぺんに頬張りますが、私は苗木を植えた翌年にやっと二十個ほどの実をつけたときそうしたように、一粒ずつ味わうのがとても楽しみです。生理学でで習った味覚のイロハから。一個ずつ食べると舌の前の方で味わえるので甘味が強く感じられ、いっぺんに沢山口に入れると奥歯で咬むので舌の奧で味わうことになり苦みなどが勝った味になります。でも不思議なことにブルーベリーはどちらの食べ方でも美味しいのです。
(余談=読まない方がよいかも:学生時代、味覚の実習があって、前週の授業をサボった罰?として木村英一助教授(のち学長)は私の喉にブルーベリー、ではなく何かの水溶液を塗って味を訊かれました。それぞれ違う何かを塗ってもらった級友たちは皆「甘い」とか何とか自分の味を答えていましたが、私は「・・・」、涙が出るだけでした。進級試験では「優」を下さったご恩と共にそのときの強烈な味は一生忘れません。私に塗られたのはキニーネでした。)
さて、この素敵なブルーベリーをスーパーなどの店頭ではあまり見かけない理由は察するに、出荷量が少ないこと、知名度が低い上見た目あまりにも地味で店頭で目を引きにくいことなどがあるのでしょうか。その風味ある美味しさにもかかわらず、果物の世界では、可愛そうなくらいのマイナーな存在のようです。
私の町にある道の駅《宇陀路大宇陀》では夏から初秋にかけてもぎたてのブルーベリーが野菜などの直売所店頭に並びます。宇陀高原では最近ブルーベリーが特産品になっているようです。土壌が酸性だということがブルーベリー栽培にとっては絶対的なな条件です。このあたりは土壌が酸性なのです。私の庭も春土筆(ツクシ)が一杯生える文句なしの酸性の土地です。ブルーベリー栽培に限って言えば土地改良の必要はありません。
ブルーベリーは鉢植えで育てることができますので都会でも自家製が楽しめます。同系統の苗木を二本以上育てます。ブルーベリー用の土も売られています。私も当初鉢植えもしていましたが、水やりが面倒になって全部庭に持っていって垣根兼用の地植えにしました。剪定もせず伸び放題です。
ブルーベリーはアメリカ大陸原産でハイブッシュとラビットアイなどの系統があり、日本では十九世紀に入って来て、今は改良品種百種類ぐらいあるそうです。品種によって少しずつ実の大きさや風味も異なるとされています。私のは植えたときは品種名も知っていましたが、いまはもうどれが何だったかなどまったく判りません。ただ一本、最初に植えた野生に近い品種で、沢山実るけど味がいまひとつ、とされていた木がどれだかは覚えています。なかなかどうしてこの木の実も美味しいです。
ブルーベリーの紫色は茄子の紫色素と同じアントシアニンという色素の色です。これが「目や視力維持に良い」という巷の評価は「嘘ではない」ようです。でも沢山食べても医学的に何らかの効果が自覚できるほどのものではありません。
ブルーベリーの実を是非味わってみましょう。冷やしたヨーグルトに放り込んでスプーンで食べる、なんていうのもよいかも知れません。
そしてもう一つ。晩秋にブルーベリーは紅葉に負けない紅葉で庭を飾ってくれます。
iPhone 12 mini 庭のブルーベリー 9月上旬
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近くの里山ではナツハゼ(夏櫨)という低木に出会うことができます。ブルーベリーに似て小さな実をつけ、綺麗に紅葉します。この二つはほとんど同じと言えるほど近い種類なのだそうです。Japanese blueberryとネットにありました。
写真の”USBスティック”二本はどちらにも私のすべてのデーターがバックアップされている USBデバイスです。今までは手前の一般的なUSBメモリーで事足りていたのですが、最近写真上側、少し大きい”USBスティック”、正しくは外付けSSD(solid stade drive)をバックアップ用として使い始めました。
パソコンのデータ・・・ハードディスク( HDD)にあるデータと言い換えてもよい・・・は非常に脆(もろ)いものです。ちょっとしたことで飛んでしまいます。ですから日常バックアップを取っておく必要があります。普通、パソコンに内蔵されている2台目の HDDや、外付けの HDDにオリジナルのデーターをコピーしてバックアップディスクとします。問題は自分の全財産を1台の HDDにバックアップしている(同じ内容を持った HDDが2台ある)だけで大丈夫かどうかです。このやり方では原本とバックアップ用の2台の HDDは機械的にも電気的にも蜜に結合していて、例えば近くへの落雷など一発のバイオレンスで2台が同時にアウトということもあり得ます。
私はかつて、Windows Me の時代、3台の HDDを積んだ自作パソコンを使っており、 HDDを出し入れしていて、何かの勘違いでうち2台をフォーマットしてしまうというミスをしたことがあります。その時たまたま外に取り出してあった残る1台がバックアップ HDD だったので助かりましたが、”全財産を失う”一歩手前という恐怖を味わいました。ですから同じ姿形(?)の HDDだけでは心細く、DVD-RAMへのバックアップとかいろいろやってきて、最近は大容量の USBメモリーが容易に手に入るようになったので、いままでは専らこれに二次的なバックアップを取ってきました。
私の場合、保存すべきデーターは 1985年の PC-9801VM2 以来パソコンで作り、育ててきた論文やその他の記録、一太郎の登録単語辞書や住所録のようなもの、デジカメの全写真などですが、これらすべての知的財産は保存用メディアとしては 256ギガバイト(GB)あれば容量的には十分です。 このページの写真手前の USBメモリーは 256GB、USB3.2(Gen1)対応のもので、今まで使ってきた遅い USB2.0 のものより少し速くなったかなと思います(現用PCのポートはUSB3.2 (Gen2))。このバックアップUSBメモリー さえ手元にあればひとまず安心です。
私の全財産がこのちっぽけなUSBメモリー1個分だとは。眺めているとその小ささにすこしがっかりもします。ただ、その昔のフロッピーディスク1枚の記憶容量1.44MB、それは新書2冊分ということをもとに計算すると、256 GB のこのUSBメモリーの容量は、新書なら 50万冊分だということになります。私はとてもそんなには仕事をしてきていませんのでバックアップ用チップにはパソコンが勝手に作った膨大かつ無駄な文字、ファイルやフォルダなどが含まれているのでしょう。
二次バックアップの方策として最近ではクラウド・ストレージを推奨する向きもあるようですが、そうでなくても目に見えない電子的財産を「雲の中に入れておいて安心」などとは私の感覚では理解できないので今のところ使いたいとは思っていません。
さりとて、USBメモリーも数年とか時間が経つとデーターが揮発するとされています。時々新品のデバイスで繋いでいくほかはなさそうです。以下に述べる SSD が長寿命であることを期待していますがどうでしょうか。
USB メモリーに代わる次世代のデバイス SSD(solid state drive);
メインに使ってきた HP 社パソコンが、電源が勝手に落ちるなど1年前から不具合を繰り返すようになり、さらにこの機種は「TPM2.0 非対応」と私には分からない理由で Windows11 へのアップグレードは出来ないと通告されていることもあって、後継機が必要となりました。現用のこの HPマシンは2014年(平成26年)に Windows 8.1(その後10にアップデート)で導入した Intel Core i5 4440、メモリーRAM 8G の”床置き”デスクトップで、Cドライブが昨今のSSDと違って HDD(ハードディスク)なので、立ち上げに3分ほどかかるという不便を除けばネットや各種アプリの動作は一応不都合無くこなしてきました。
後継機を導入するにあたって私が考えた条件は三つ、現用の HPよりスペックが下回らない CPU Core i5、16Gメモリー、Cドライブ512G SSDという線でした。カスタムメイドのパソコンを売っているBTO(build to order)各社で条件に合うマシンを探し、機種も大体決めて、ネットで注文する段取りをしていたのですが、自分の判断が妥当かどうかをもう一度 ”世間を見て” 確かめようと、今のメインマシンを買った大手家電量販店 J のページを見たところ、第12世代 Core i3 12100、8G、256SSD の型落ち Mate が目に止まりました。Office付きで74,800円でした。私が考えていたスペックより一段下になりますが、今の HP のメインマシンの前とその前、私は Mate を2台(代)続けて同じ量販店 J で買ってメインに使っていた時期がありますので(1台目 Core2 duo は辛うじて今でも緊急時避難用として現役、2台目 Celeron は落雷ショックで退役)、Mate がいかなるものかについて私はそれなりに体験してきています。今回見付けた Core i3 Mate も、メーカーと販売店は時代に遅れず十分使えるスペックだと判断して出してきているのだと考え、これを買うことにしました。購入時点では Windows11 のDG(ダウングレード)版 Windows10 Pro マシンとして配達されてきました(写真)。OSが HomeではなくProなのは、メーカーがこの機種 Mate は個人向けではなくオフィス用と位置付けていることを示しています。オフィス用は時々しか一般個人向けの家電量販店の店頭には出てきません。今回 Mate に出会えたのは多分ラッキーだったのでしょう。(ついてきたキーボードが古い2台目 Mate のと寸分違わないものだったのには驚きました=写真左下)
この Mate は重さ4.6キロと軽い上に台座がヤワで電源ボタンを押すとパソコンがずるずると後退します。別途滑り止め対策が必要でした。私の機種は型落ち商品なので価格的には「安物」(本当は安物ではない)ですが、25万円を越える NEC 現行の個人向けシリーズ Lavie の上位機種と筐体は同じらしいので立派なたたずまいをしています。白と濃紺、無駄のないデザインは気に入りました。部屋(事務所)を安っぽくしない。これも大事なことです。
セッティングは昔も同じプロ向けの仕様すら載っていないマニュアル、「はじめにお読み下さい」 の記述通りにやって、半日で・・・Microsoft(MS)アカウントの設定も含めて・・・Windows10が稼働しました。それから1週間目ぐらい経ったある日、一太郎の 辞書ATOK17のアップデートをやっている最中に突如 Windows のアップデートが割り込んできて1時間ほどで(驚いてあがっていたので時間はよく覚えていないが2時間はかからなかった)Windows11マシンが出来上がってしまいました。
Mate が来て HP メインマシンから今まで組み上げてきた設定を引き継ぐ作業をしていて、私のようなパソコン歴だけは長くても知識も”扱う腕前”も”並かそれ以下”の人間にとってはこのスペックで十分だということが分かってきました。因みに私はグラボは使い(え)ません。
私の購入した Mate が搭載している第12世代の CPU Core i3(12100)は飛躍的に進歩した i3 で、Core ひと桁世代(例えば2019年発売の Core i7(9700)と同等(3% Core i3が上回る)のパフォーマンスを持っています(Technical City)。因みに私の現用 HP メインマシンの Core i5 (4440)と比べたら196%(約3倍)も速いことが示されています(同前)。パソコンとの付き合いは一種の生理反応を伴っていて、アプリ(ソフト)のアイコンをクリックして「ヨッコラショ」と立ち上がっていたものが「パパッ」に変わったらもう「ヨッコラショ」には戻りたくなくなりますね。Core i3 12100 でそれが味わえるとは望外のことでした。
メモリーは仕事場で 4G 端末を使わされ、記憶容量不足で時々落ちるし、拡大鏡がまったく実用にならないことに閉口している私ですが、8Gあれば家庭での仕事には困らないことも今までのメインマシンで体験していますのでこれで我慢できます。Cドライブが 256SSD であることも動画などを貯め込まない限り必要最低限を満たしているようです。(ただ、データ用として内蔵または外付け HDDかSSD をバックアップ用共々2台用意する必要があります)
以上、パソコン・ハードして、この Mate は私にとっては十分だということが分かりました。以下には設定について感じたことを少し述べてみたいと思います。
MSアカウントの設定もさることながら、パソコンを乗り継ぐに際して、あってよかったと実感したのが Googleアカウントです。新マシンで最初にやるべき作業はウィルス対策ソフトの導入と Google Chrome のインストールです(註)。それを済ませたら何時の間にか HP社のマシンで設定してあった自分の Googleアカウントを新 Mate が全部引き継いでいました。お蔭ですぐ Amazon にログイン出来て早速無線の白いマウスを買いました(写真下部=事務所などでは付属している有線マウスのほうが床に転げ落ちなくてよいのかも知れない)。また、試しに Mate から内科学会にアクセスするとしっかり Googleアカウントが認識されていて自分のパーソナルページが開きました。
インストール済みで付いてきた OfficeのWord、Excel 2021は昔のそれらに比べてユーザーに優しくなった感じがします。Officeなしの同じ機種も売られていましたが、2万円高いOffice 付きを買ったのは間違いではなかったようです。このブログを Word で下書きしましたら Word が「てにおは」の誤りを指摘してくれました。(私は現用 HPマシンではキングソフトなどの Office同等ソフトを使い、本家 Office は久しぶりです)
日本語入力は私の場合、知る人ぞ知る NECパソコン、PC-9801VM2 の MS-DOS版以来の ATOK(約8,000語登録済み)ですが、Google日本語入力も優秀です(ATOKと変換キーの使い方が1カ所違うので私にはそれがネック)。私が教えたのか記憶にないのですが何時の間にかATOK辞書を取り込んでいて、それが新 Mate でも使えるようになっていました。デフォルトの MS IMEは使ったことがないので評価外ですが、今からワープロを始めるのならアプリ本体は Word、辞書は無料の Google日本語とするのが最善かも知れません。
その他の各種ソフトのインストールはこれからですが、Windows10では使えたのにWindows11ではインストールできないものが出てきました。25年前のパソコン用広辞苑第5版がただでは使えません。ドライバーの「こととい Light」が蹴られました。出版社の岩波書店のホームページを見ると、「サポート終了しました」となっていました。でも裏技はあります。Windows10のパソコンの Program Files(x86)にインストールしてあった「こととい Light」のフォルダーをまるごとUSBメモリーなどにコピーして Windows11マシンの Program Files (x86)へ埋め込み、フォルダーにある KOTOL.exeを実行すればOKです。ショートカットをデスクトップに作れば万全です。なお、同時期に発売された平凡社世界大百科事典(98)は問題なくインストールできました。
勿論私にとって パソコンの原点とも言える”ATOK(2017)と一太郎 2006”は無事使えています。
(註) Windows11のマシンに乗り継ぐとき、対ウィルスソフトのインストールが済んだら次はMicrosoft OneDrive の扱いを決めなければなりません。私はOneDriveを使わないと決めました。Windows11デフォルト設定では、OneDriveはPCのスイッチを入れれば自動で有効になるよう設定されています。それを次のようにして止めました。しかし、これでもまだ OneDrive は Office を使うなどすると途中から立ち上がってきますので、完璧ではありません。助けて下さい。
〈下段スタート→設定→アプリ→中央最下段スタートアップで出てくるOneDriveアプリの右側にあるオンオフスイッチをオフにします〉
閑話休題
HDMI でパソコンとモニターを繋ぐのは今回が初めての経験でした。HDMI は音声信号を含んでいます。新旧2台の PC で共用することになったモニター、EIZO EV2450Bにはステレオ・スピーカーが備わっています。これで聴く広辞苑(やYouTube動画)のウグイスの鳴き声は実際もかくやあらんというほどの美しさでさえずりました。しかしこのスピーカーでは人の声がまるで聴き取れませんし、音楽に至っては音程が再生できません。三千円もしない USBスピーカーでやっとステレオラジカセ並の音が聞けました。元オーディオマニアとしてもパソコン用SPはこれで必要十分です。
何故かまた Mate がやってきました。頼むよ君!